小さな、しかし大きなきっかけ

さてと、前回のお話の続き。

 

前回のブログでは、私は大学受験を失敗して大学1年からの約半年間ノイローゼ状態で何もやる気がない状態であったこと、自分のことを大嫌いになったことをお話ししました。

 

今回は私の転機とその後について書こうと思います。しばしお付き合いを。

 

それは夏休みも残り少しとなった

9月下旬のころ。

いつもと同じように、ろくにアルバイトも勉強もせずに家でゴロゴロ。

ある意味夏休み満喫でしたが笑

本心ではありませんでした。精神的にはとてもつらい夏休み。

 

後期の授業も決めなくちゃいけない、でも学校行きたくない。

 

そう思って携帯をぼんやり眺めていたとき

一通のメール。今時の携帯は、音はなりません。ここでピロリン♪なんてなりません。

 

メールを見ると、送り主は前期の授業でお世話になっていた早口で少し、いやだいぶ変わった教授。

 

件名には、留学生チューターのお願い

 

わけがわからなかったけれど、私になぜか依頼したいとのこと。留学の経験も英語を勉強してもない。いや、なんで私???

 

その後私は内容が気になったため、

3点ほど要点をまとめて質問。

 

返信がくる。

やっぱりあなたにやってほしい。

 

留学生チューターなんて、今は不足してて大募集かけてるくらい、人手不足なんです。

 

だから、まあ私が断っても次に探したでしょうし、ただの人手不足の埋め合わせと言えばそうかもしれませんが。

 

大学になって、人から褒められたり何か頼られたりすることが無かった私は凄く嬉しくなって母に即座に報告したことを覚えています。

 

私のメールを打つ手は止まりませんでした。

 

はい、よろしくお願いします

 

ふたつ返事でOK

 

心の中で思いました。

大学受験はもうしない。さよなら。

 

半年間精神的にも体力的にもきつかった。

辛くて辛くて。闇の中でもがいてた半年間。

誰にも心の内を開けられなかった半年間。

自分で自分の首を絞めた半年間。

 

少しの光が見えました。

 

そんな小さな小さな依頼が、出来事が

私の心を大きく大きく変えました。

 

タイミング的にも良かったのかもしれません。

夏休みが約2ヶ月経って、少しずつ諦めもついてきた時だったので、素直に受け入れられたのかもしれません。

 

カレンダーをみると、次の日はもう10月。

後期のスタートです。

 

私は1年の半分を自分と向き合うことに使いました。1番楽しい自由な半年間を私は机と向き合うことに使いました。

 

時間は巻き戻せない。どうしようもないんです。

 今からやれることをとりあえずやろう。

 

とりあえずは10月スタート。後期スタート。

相変わらず元気はあまりありませんでしたが、

引き受けた留学生チューターを始めました。

週に一度くらいしか無かったけれど、誰かに頼られている感覚は久しぶりだったので嬉しかったです。

その後、自動車学校に通い始めました。

空いたコマや、時間に通い、春には免許を取得しました。やっと、大学生になれた気がしました。晴れて大学生になれた私は、お母さんの車でドライブしました。

ワクワクが止まらなくて、免許取得した当日、

その日免許センターにもらった初心者マークを車に貼って、いきなり免許センターからドライブ。その後も名古屋へドライブに行ったり。

 

自動車を運転することは私の最大の気分転換でした。

 

書評の授業では、クラス代表に選ばれ、書評冊子に載せてもらうことが出来ました。

 

中学以来、選ばれるという経験をして来なかったので、凄く、凄く嬉しかったです。

 

遅れを取り返すために、私は社会人や、もっと多くの人と関わる団体に所属したいと強く思うようになりました。

 

理屈で考えるよりも、その時の衝動、感情の方が正しいと思います。

 

とにかく、何でも良いから何かに属したい。

所属欲求ですね。

 

遅れを取り返したい。その一心でした。

 

2年からでも入れそうな、入りやすそうな団体を探しました。

そこで出会ったのが、私を変えるもう1つの転機を与えてくれたNPOでした。

 

スタッフを募集していることもあって、すぐに返信が来て、電話がきました。

 

正直、私にとってはこの団体を理解してからとか手順なんて全く重んじていませんでした。

 

団体の説明とかされましたが、本当に私は何故か焦っていました。

元々負けず嫌いな人間だったので、現時点でものすごく出遅れていると思っていました。

 

すぐにスタッフになることを決め、早速活動が始まりました。そこから、私の怒涛のスケジュール改革が行われました。

 

正直私が期待していた団体の姿とは違いました。私はイベント運営に携わりたくて、もっとキラキラして派手な団体に行きたかったからです。しかし、ミーティングで私が見た光景は想像や期待をよろしくない意味で裏切ってくれました。

 

パソコンカタカタ、業務連絡、みんなメガネ。

 

いや、違うやん。あれ、やだ。

 

こんなこと今も割と思ってますが。笑

 

入った以上はやってみないと分からない。

ここで辞めたらもう当てがない。

 

そう思った私は、置かれた環境で活動していくことに決めました。契約は半年契約。

とりあえず、半年やってみよう。何か変わるかもしれない。

 

これだけに満足できなかった私は、

1年生でやりたかったことをやれるだけ

全部やろうと決意しました。

 

1年生に混じってアカペラサークルに入り、英語の部活に入った。

 

この2つは最後までやることはハナから考えていませんでした。

やりたいとこまでやったらやめる。

 

初めからやめることを前提にして加入しました。

 

アカペラは自分がリードになって、何も音の無い環境で気持ちよく歌って、学校で歌って、

マイクで他人に披露したら終わろう。

 

英語の部活は、友達がある程度できて、

英語に対しての親しみを持ってから辞めよう。

 

そしてもう1つは、チャリティー活動。

その団体は年に1回、身寄りのない子どもの所や、家族のもとを訪れ、プレゼントを渡す活動をしています。その1日のために、会議をし、手作りの手紙やプレゼントを作り、当日に想いを馳せる。

 

アカペラと英語は目標達成できたので辞めました。チャリティー活動はまだ辞めるとは決めてませんが、現状で満足しています。

 

NPOは半年間では満足出来ず、もう半年契約延長。自分が上にたってイベント運営やミーティングを行うようになりました。

 

初めてイベント責任者にもなって、

初めて新聞社へ広報文を届けに行って、

初めて授業中にスーツをきて

初めて社会人と全国の仲間と関わって

初めて本気でぶつかって

初めて企画書を書いて

初めて新聞に載りました

初めて壇上に上がって話しました

初めて司会をしました 

初めてインターンシップをしました

初めて人前でプレゼンテーションをしました

 

 

何もかも初めてでした。

怒涛のスケジュールだった時もありましたが、

辞めたいとは思いませんでした。

 

最近ではフリーペーパーの団体に入って、

大量のビラを泣く泣く配り、パソコンと一日中向き合い、同級生に怒られて凹んだばかりです。笑  撮影に同行したり、企画に携わったり、会社に電話をかけたり、ミーティングに出たり。

 

みんな都会人だったので、1人田舎から抜け出してきた私は浮いていました。

 

みんなのスピードについていけず、ノリについていけず、都会の厳しさ、仕事の厳しさを感じました。

 

やりたいとは言ったものの、ここまで辛いとは思っていなかったので食が喉を通らない時もありました。

それでも、それでもなんとか、今の号が終わるまではしっかりやり遂げたいと思います。

 

辛くても、これが現実。

 

 

いろんな活動をしていく中で、字を書く楽しさに気づきました。そして、パソコンを使える大切さ、質問の大切さ、ものの管理の大切さ、数字や根拠の大切さ、頭をクールにすることの大切さ、コツコツの大切さ、こころを綺麗にする大切さ、英語の大切さ。

 

そして、ど根性の大切さ。

 

ここまでざっと自分を振り返るために自己満で書いてきてしまいましたが、大体これで全てです。

 

3年生は、NPOはやめます。フリーペーパーもやめます。

 

ボランティアと海外旅行、アルバイト

そして文を書くこと、読書、映画、舞台、ミュージカル、インターンシップ、色んな分野のセミナー、資格、語学、語彙力、授業の有効活用。なんか演技できたら楽しそうだな。

習字もまたやりたいな。美術館にも行きたいな。

 

 

文を書くことを趣味にしたいなんて

これまでの経験がなければ絶対思わなかった。

メールすることは好きだったけれど、

文を書くことが好きなんて。

 

今さら気づいた。でも、もう遅いなんて言わない。

 

今、気づけた。大収穫。

 

新しい扉開きます。

 

 

end....